お灸は、顔に
しないよう、注意書きにある。
事実、危ないと思う。
私も、実は、20日間ほどで、2回、危ない目にあった。
すえたお灸が、転がり落ちたのである。
その時、火のついたお灸で、皮膚を火傷してしまったのだ。
すえる箇所が、手や足なら、
お灸が、転がり落ちることもない、かもしれないが、
顔は、そうはいかない。
鏡を見ながらの作業になるし、片手は鏡でふさがっているし、
どうしても瞬発力がききにくい。
火傷したら、一刻も早く、皮膚を冷やす。
知識としては知っていたが、実際に、私が、火傷した皮膚を冷やす、
という行動をとったのは、転がり落ちたお灸を、拾って、また顔に載せ、
そのお灸が、すっかり燃え尽きた、3分ぐらい後のことである。
まだ、使えるお灸を、捨てるのは、
どうしても、もったいないと、思ってしまうのだ。
数日して、火傷のかさぶたが、剥がれ落ちたが、小さく、うっすらと、
あとが残ってしまった。
しかし、三叉神経痛の恐怖に比べたら、
そんなものは、何ほどのこともない、のである。